行ってまいりました 東京港区での展示会
ラストギター10thアニバーサリープレミアムギターショー!
超!素晴らしく個性的なギター達が大集合しているすごい会場でした。
トークショーにも参加させていただきました。
ラストギター小山さんとも、もう10年以上のお付き合いで
お店のオープンと自分の誕生日が同じ3月9日だったりで
何かとご縁を感じております。 10周年、おめでとうございます!
今回出品させていただきましたプレミアムな475のページは こちら
かっこいい画像は こちらも !
当日は自分の師匠である セイレン弦楽器工房 高橋信治さん と 真由美さん
以前より仲良くさせていただいてる クラフトムジカ 高山康夫さん とご一緒して
夜は近くのお店で業界の色々な話で盛り上がり、楽しい時間を過ごしました!
雨と舞う桜、ぼんやり赤く光る東京タワー、良かったなぁ。
N700Sに乗ってみたかったのに乗れなくて悔しかった!(何の話だ)
https://www.lg10.tokyo/
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以前にOOO-42の修理調整をさせていただいた Fさま より
一緒に1965年製の マーティン OO-18 をお預かりいたしました。
OOO-42の記事は →こちら
こちらはネックリセットを含めた全体的な修理・調整をさせていただきます。
14フレットジョイントのタイプです。
ハカランダのブリッジですが変形と割れがありましたので補修します。
バックのバインディングも割れと剥がれがありましたので接着します。
ネックリセットのためネックを慎重に外します。
塗装が軟化しており、濡れるだけで白く濁ってしまいますので、
なかなか難しいですね。
ボディ側もキレイに剥がれてくれました。
ブリッジの変形・湾曲していたサドル溝を
ハカランダ材で埋めて、近くのクラックも接着しました。
サドル溝を真っ直ぐに再加工しました。
ペグはブッシュが外れてきてしまいましたので付け直して
グリスアップしました。
グリップ部分は塗装のベタつきが気になりますので
ラッカーつや消しのオーバーコートでサラサラに改善します。
フレットはGOLD EVOに交換させていただきました。
もちろん指板面は修正研磨してあります。
キラキラのフレットでとてもいい感じです。
ナットも交換させていただきます。
ナットの厚みが6.5ミリくらいありますので
かなり厚めの牛骨材でないと隙間が開いてしまいますね。
ネックリセットの接着の具合も良い感じです。
指板ハイポジションはハカランダのテーパーシムを追加しています。
こちらも違和感なくできました。
ネックリセットに伴いサドルは交換しました。
弦穴のスロットがそのままだ長すぎて
テンションが掛かりすぎるようでしたので、埋めました。
前回と同じで12フレットで1.9~1.6ミリくらいで調整できました。
とても弾きやすくて、めちゃ鳴りますね!
とてもいい感じです!
ギターを受け取られたオーナー Fさまよりあたたかいメールをいただきましたので
掲載させていただきます。
竹下 泰弘 様
大変お世話になっております。
先程、ギターが届きました。
前回の000-42同様に丁寧に梱包されており安心致しました。
早速梱包を開けましたが、久しぶりに見るケースも綺麗に清掃頂いたようで、細かな心遣に感謝致します。
ギターの方も、何せ56年前の楽器ですからお預けさせて頂いた時にはウェザーチェックだらけで塗装の光沢も失っていたのですが、塗装面のコンディションがとても改善されており、またギター内部もチリ1つ残っておらず、どの様なクリーニングを行ったのか是非ご教示頂きたいと思いました。
今般お願い致しましたネックリセットによる適切なネック角度のお陰で、低めの弦高でも充分なサドルの高さがとれており、気になっておりました音の詰まり・籠りが改善され、とても弾きやすく、美しく響いてくれます。
特筆すべきは、ネックリセットの仕上がりです。目を凝らして見てもその形跡が判らないほどの出来映えで、正直言ってその技術に驚きました。
指板、ナット、フレットのコンディションも素晴らしく、サドルのオクターブピッチも完璧です。
お陰様で、私が産まれた56年前、このギターが出来上がった当時の弾き心地は正にこんな感じだったんだろうか? 否それを超えているか?? などと思いを馳せながら楽しく弾くことが出来ております。
今般、000-42・00-18と2本を竹下様に修理して頂き本当に良かったとつくづく思います。
細部までギターのコンディションを理解されて作業を頂けましたので、2本のギターが同じタッチで弾け、しかもまるで違う個性の音をそれぞれが響かせてくれます。
私にとって理想的な2本となりました!
アコースティックがご専門と理解しておりますが、次の機会には是非storatoの面倒をお願いしたいと考えております。その時はどうぞ宜しくお願い致します。
本当にお世話になりました。ありがとうございます!
F
今回もありがとうございました!
ストラトもぜひまたお声かけて下さいませ!
ギターの修理・調整のご依頼、お待ちしております
http://www.bluestrings.co.jp/repair.html
ネックリセットについて
http://www.bluestrings.co.jp/mrepair.html
マーティン修理の記事一覧
http://bluestrings.blog33.fc2.com/?q=martin
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兵庫県の Kさまより マーティン 2K コンサート をお預かりいたしました。
バインディングがくびれの箇所から剥がれてきています。
画像では見えないですがボディ下部まで剥がれていました。
反対も剥がれています。
バックも同様です。
剥がれている場合は触れたり引っかかったりすると
どんどん剥がれてきますので、触らず修理に出したほうが良いです。
素材の萎縮による反発がすごいですので、しっかりと接着します。
フレットはハイポジションが上がっていてエッジがやや尖っていましたので
フレットすり合わせをします。
頭を揃えて整形研磨バフします。
ネックを握る感触も改善していい感じです。
ハイ起きも改善できました。
ブリッジは1弦側からはがれてきていました。
一旦剥がして再接着します。
ブリッジ部分の塗装を剥がすのにトリマーで手加工している?かもしれませんが
削り残しが何箇所かあり、密着が良くないようでしたので、それも修正します。
先にボディ全体をラッカーでオーバーコートします。
つや消し塗装の場合はバインディング修理跡がどうしても残るため塗装します。
ブリッジはしっかりと接着できました。
バインディングの修理後もいい感じです。
弦高が高めとなっていましたので、
サドルを削って弾きやすい高さに調整できました。いい感じです!
ウクレレを受け取られたオーナー Kさまよりあたたかいメールをいただきましたので
掲載させていただきます。
竹下さま
お世話になります。
昨日無事ウクレレを受け取り、今日早速、ひさしぶりのイベントで演奏してきました。
少し縮んでいたバインディングも何事も無かったように見事に直して頂き、またとっても弾きやすく、
仲間たちからもマーチンらしい良い音だと褒めてもらいました。
丁寧なお仕事で本当にありがとうございました!
また機会があれば是非お願いします。
K
この度はご用命、誠にありがとうございました!
ぜひまたお声かけて下さい!
ギター、ウクレレの修理・調整のご依頼、お待ちしております
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いつも大変お世話になっている 鳥取県の Mさまより
ギルド D-50NT をお預かりしました。
初めて都会に出て、なんとか貯めた全財産で購入したという初めての輸入ギター。
40年ほど経過し、以前に修理している箇所もありますが
今回しっかりと修理して、また可愛がってやりたいということで、
お申し込みをいただきました。
大変思い入れのある楽器で、コンディションも良く、
ずっと大切にされていたのだと思います。
ネックを握りながら、そういったことにいろいろと思いを馳せ
作業をさせていただきます。
重みのある大切なお品物を預けていただけることに感謝し
また幸せな気持ちにもなりますね。
楽器っていろいろ思いが詰まっていますよね。
あなたの思い入れのある楽器、なんでしょうか。
弦高は3.4~2.3ミリほどあり
サドルに余裕がありませんので、ネックリセットさせていただきます。
ネックを慎重に外しました。
gibsonやguildはネック接着後に塗装しているので
ネックをキレイに外すのがかなり難しいです。
余談ですが、よく見るとネック接合部にマホの薄板が貼られていました。
ネックの左右の角度を調整するためと思いますが
なかなか大胆ですね。塗装しちゃうとほぼ見えない。
ボディはこんな感じで、ネック接着部には塗装がない状態となります。
ネックリセット後はこんな感じです。
どうしても接合部に塗装のダメージが出てしまいますので
それはタッチアップしています。
ヒールも良い感じで付いています。
ナットを交換します。
交換できました。
フレットはすり合わせをさせていただきました。
ネックリセットできましたので、
弾きやすい弦高で、サドルも高くできました。
ボディ内部をよく見ると
バックのブレイシングが2箇所、剥がれていました。
しっかりと接着しておきます。
ラベルも丸まって剥がれてきていましたので、接着しておきました。
とても弾きやすく良い感じです!
ギターを受け取られたオーナー Mさまよりあたたかいメールをいただきましたので
掲載させていただきます。
竹下楽器 竹下様
本日夕方、無事ギターが帰ってきました。
早速弾いてみましたが、昔のままに戻った様になっています。
弦高も弾きやすくなり、よく鳴っていると思います。
ありがとうございました。
いつもありがとうございます!
ぜひまたお声かけて下さい!
ネックリセットについて
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静岡県内の Fさまより マーティン D-18V(2007年) をお預かりいたしました。
ブリッジが割れてしまっているということで修理をお申し込みいただきました。
弦穴から割れが広がっています。
ピックアップも入っていますが、
ロングサドルのハマっている溝からも割れが見えます。
ブリッジを交換して修理するためブリッジを慎重に剥がします。
サドル溝がかなり深めで底面も割れていました。
なるべく同じサイズ・形状で加工していきます。
ロングサドルで両耳の部分が従来よりも薄めになっています。
接着面を調整して膠で再接着します。
ピックアップも再セットしてロングサドルも交換します。
また弾けるようになりました!
もう一本ということで HD-28V もお預かりしました。
こちらはバックのバインディング接合部で剥がれがあり、接着しました。
ここもよく剥がれる箇所ですね。
またボディ内部を確認すると4箇所バックのブレイシングが剥がれており、
こちらも接着しました。
ギターを受け取られたオーナー Fさま には仕上がりに満足いただけました!
この度はご用命誠にありがとうございました!
ぜひまたお声かけて下さい!
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