今までたくさんのウクレレをオーダーいただいているお客様 Oさま より
新たなウクレレ製作のご相談をいただきました。
本当にいつもありがとうございます!
弦は スチール弦 で、
低音弦 2本 を追加した 6弦のテナーウクレレ
形はBLUE STRINGSの MD のような感じで
しかも 薄型のボディ 。
いきなりですが、
できました! その名も TUMD6S !
トップは木目の美しいジャーマンスプルース。
バックはくり抜きのワンピースマホガニーで、ほぼ空洞になっています。
ヘッドは木目のシックな美しいハカランダ。
ペグは超軽量でロック式のGOTOH STM51 ゴールド。
美しいエボニー指板に、白蝶貝のイニシャル・インレイ。
フレットはEVO Gold。
ハイポジションまで弾きやすいカッタウェイのジョイント。
ブリッジもエボニー、ナット・サドルは無漂白牛骨。
アンダーサドルのピックアップを搭載。
ゴールドのジャックプレートを使用。
めちゃくちゃかっこいいですね!
持ってみると実際のサイズはこのくらいで
テナーウクレレの指板とブリッジが広くなった感じです。
普通のテナーサイズのウクレレケースに入ります。
全長は約68cで、全体の重量は802gでした。
弦はエクストラライトのアコギ用スチール弦を使用しました。
チューニングは A D G C E A で、ギターの5カポと同じです。
このサイズの楽器はピッコロギター、ギタレレ、6弦ウクレレなど呼び方は様々です。
弦のテンションは適度にあり、
各弦オフセットのサドルで、ハイポジションでもピッチが安定しています。
ナイロンやフロロカーボンとはまた異なるキラキラしたサウンドで
つま弾いているとめちゃくちゃ気持ち良くて
その音に引き込まれて楽器と一体となっていくような気になります。
このコンパクトなサイズ・重量にこの音量がおさまっているのが
なんだか信じられないような感覚になりました。
どんな音か気になる方はぜひ動画もご覧下さい。
このウクレレを受け取った Oさまより温かいメッセージをいただきました。
竹下様
無事に受け取りました。
独特な音がしますね。
薄胴くりぬきボディにありがちな硬い音ではなく、抜けが良くてハリのある音だと思います。
見た目もとても綺麗に仕上がってます。
良い楽器を作っていただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。
O
今回も、誠にありがとうございました!
ぜひまたよろしくお願い致します!
ウクレレのカスタムオーダーお待ちしております。
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世界自然遺産である小笠原諸島の貴重な自然を脅かす外来種として駆除対象となっている
アカギ という木があります。
成長がとても早く、薪炭の材料にするため、外部から持ち込まれたのですが
すさまじい繁殖力で小笠原本来の固有種の環境を侵蝕してしまうという
やっかいものとなってしまいました。
wiki https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%82%AE
アカギについて詳しくは こちら
この木を使ってウクレレを作れないか、というご依頼をいただきました。
赤木 その名の通り、かなり赤い色をした木材です。
割ってみると…赤い。
マホガニーのようなリボン杢が出る木材ですね。
でも密で詰まっていて、硬さがあります。
虫食や割れなどを避けて、ウクレレを作っていきます。
削っても削っても赤。
ネックもアカギで加工します。
ラッカーで塗装すると…おおーっと声を上げてしまいました。
うっとりするくらい綺麗な赤色に!
ロゼットは白蝶貝を入れてみました。
バックもきれいな赤色で見る角度によってリボン杢がキラキラします。
ネックもアカギ。密です密です。
詰まっていてかなり良い感じ。
指板もアカギ。
ブリッジもアカギ。
ヘッド突板もアカギ。ペグはGOTOH製。
深みのある赤色が美しい、コンサートウクレレが完成しました!
見た目も音もキラキラしていてとっても魅力的です!
マホガニーとローズウッドの特徴を併せ持ったような材ですね。
小笠原の大自然によって育まれてしまった、要注目の材ですね。
素晴らしいと思います!
小笠原諸島の自然保護に貢献できるウクレレを作ることができて
とても嬉しいですね!
この度はご用命、誠にありがとうございました!
ぜひまたよろしくお願い致します!
ウクレレのカスタムオーダーお待ちしております。
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神代杉テナーウクレレ 製作の続きです。
先の記事は → こちら
サイドを曲げます。
専用の治具を加工して曲げます。
ボディ外周の形状に合わせて、きれいに曲がりました。
ネックとの接合部とボディエンドにブロックを接着します。
その後はトップ&バックと接着して箱型になります。
トップ側にべっ甲柄のバインディングを接着して
サイドに合わせてスクレーパーで少し厚みを修正します。
ネックの加工です。
ヘッドに特徴的な木目を活かしてジリコテ(シャム柿)の突板を接着します。
ペグの穴を開けました。
木材の色は塗装すると更に深みが出ます。
フレットの打ち込みです。
テナーでは少し太めのものを使用しています。
ネックと指板を接着します。
テナーはネックに補強のカーボンロッドを入れています。
木地の研磨が完了できれば塗装します。
研磨のペーパーサインが残っていないか隈無くチェックします。
ウェンジはとても導管の多い木材ですので
塗装がなかなか難しいです。
塗装しない箇所はマスキングをしています。
塗装が完了したら組み込みです。
ブリッジの接着の準備です。
塗装はヘッド表とトップ面のみ艶ありになっています。
GOTOH製のペグを取り付けしました。
フレットは軽くすり合わせと整形・研磨・バフで
ピカピカに仕上げます。
サドルは少し厚みのあるものにしています。
無漂白牛骨で各弦オフセットでオクターヴのチューニングを微調整しています。
これで完成です!
その他の画像など こちら も御覧ください。
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先の記事では テナーウクレレ T414 カスタム 神代杉 のご紹介をしました。
記事は→ こちら
ウクレレ製作の過程を画像を交えながらご紹介したいと思います。
割れやヒビなどがありますので、材料全体の状態を慎重にチェックしながら木取りします。
鳥海山噴火でなぎ倒されてから約2,600年後にウクレレになるわけです。(どんな気分かな)
テナーウクレレのサイズは少し大きめですので幅がかなりきわどいところです。
バックはウェンジを使います。
どちらも落ち着きのある色合いですね。
サイドもバックと同じウェンジです。
ウェンジは木目がとても素直で硬質な木材です。
慎重にトップのロゼットを加工します。
木製のパーフリングと白蝶貝を入れます。
サウンドホールを加工します。
バックはセンターの割れ止めを接着し、丸く鉋で削ります。
その後にブレイシングを接着します。(写真を撮り忘れました)
これでトップ、バックの完成です。
続きます…
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前回の記事は→ こちら
ウクレレ製作の続きです。
ボディの加工ができたら、指板の加工です。
お客様がカリグラフィーペンで書いてくださったネームを
そのままインレイにして12フレットにいれます。
インレイは位置やサイズなどで印象が大きく変わってしまうんですが
こんな感じという希望のイメージの画像を作って下さったので(ありがたや~っ)
そのまま雰囲気を崩さないように実体化していきます。
(このウクレレはご愛用のパンケーキウクレレです)
白蝶貝を加工していきます。
少-しづつ、丁寧に丁寧に… 切れました。
舞い散る花びらはアバロンの青いところを使って加工します。
ヘッドには月のインレイです。
フレットの打ち込みです。
打ち込みとは言いますがフレットを叩くのはご法度で、プレスして入れます。
ネックの加工が終わり、ご希望の位置にストラップピンの穴を開けて仮付けしてみました。
インレイがいい雰囲気です。
これで木部が完成です。
ご希望のカラーで塗装します。
上部がイエローで下に向かって濃くなっていく
ワインレッドのグラデーションになっています。
塗装が完了しました。
天然の貝の輝きは本当に美しいです。
ブリッジを接着します。
サドルの溝にFishmanのAG-UKUをセットします。
ペグはしっかりしてるGOTOH製です。
ネックのマホガニー。
塗装はすべてバフしてツヤツヤになっています。
いよいよ完成です!
今回はLow-G仕様でWorth弦を張ってみましたが、相性がとても良いようで
ハリのある艷やかで大きなサウンドで、とてもいい感じでした!
ウクレレのカスタムオーダーお待ちしております。
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