BLUE STRINGS  

   浜松の弦楽器工房 竹下楽器のギターなウクレレな日々

2016/02/13 (Sat) Godin Multiac Nylon Duet Ambiance ネック塗装

いつも大変お世話になっている ウクレレプレイヤー、インストラクターの 大橋英比個 先生より

 ゴダン Multiac Nylon Duet Ambiance をお預かりいたしました。

ヘッドの先端に凹みができてしまい、
とても大切なギターなので修理したいということで、お申し込みいただきました。
s-IMG_5212.jpg

塗装が艶消しの塗装でタッチアップでの修理は難しいので
ネック全体をオーバーコートして修復します。
グリップ部分にはなぜか塗装の膨らみが5箇所ほどあって気になりますので
こちらも同時に改善します。
s-IMG_1286.jpg

凹みを埋めて補色して塗装しました。
s-kIMG_8282.jpg

いっそ塗ってしまうなら、ということでボディに合わせて艶ありのラッカーで塗装しました。
グリップの膨らみもほとんどわからなくなりネックの感触が改善できました。
s-kIMG_8279.jpg

多彩な音が出せるとても楽しいギターですね。
s-IMG_8291.jpg


ギターを受け取られた大橋先生よりあたたかいメールをいただきましたので
掲載させていただきます。


竹下様

昨日ゴダンが届きました。
早速確認しましたがやはりグロス仕上げで正解でした!
ボコボコも修正していただいてネックがより弾きやすくなったと思います。
キズも非常にきれいに修正されていてギターのそものが生まれ変わった
ようでとても嬉しいです。
また何かあリましたら今後もよろしくお願い致します。

大橋



いつも本当にありがとうございます!
ぜひまたお声かけて下さい!



大橋英比個先生はウクレレやスチールギターの教則本を数多く執筆されています。
こちらもご覧下さい。





http://www.hidehiko-ohashi.com/



ギターの調整、修理なら
http://www.bluestrings.co.jp/repair.html
修理例は以下より検索して下さい。
http://bluestrings.blog33.fc2.com/?q=martin

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2016/02/10 (Wed) Martin D28(1977) ネックリセット フルコース ネック塗装 ピックガード交換

香川県の Kさまより  マーティン D-28  をお預かりいたしました。

若い頃に購入されたギターで、
定年が近くなり久しぶりに弾き始めましたが、修理を必要とする箇所も多く、
今回、思い切って修理と全体の調整をお申し込みいただきました。

状態をよく確認すると、全体的にフレットの端部が浮いていて、
すり合わせで中心部が削られてフレットの上面のRがややフラット寄りになっています。
s-IMG_1158.jpg

ピックガードは剥がれていて、
トップにはピックガードの萎縮に伴うクラックが入っています。
s-IMG_1164.jpg

指板のハイポジションが薄くなっていて
ネックリセットで仕込み角をきつくすると更に指板のエンドが下がってしまいますので
指板の裏にテーパーシムを接着する必要があります。
これはフレット交換で指板が削られたり、
オリジナル状態ですでに薄いものもあります。
s-IMG_1163.jpg

慎重にネックを外します。
s-kIMG_7960_201602101427239b1.jpg

ボディ側もキレイに剥がれました。
s-kIMG_7961_20160210142721abb.jpg

浮いたフレットを交換します。
新しいフレットを打ち込む前に指板のうねりを補正するため指板の上面を研磨します。
ネックは少し順反りに反っていました。
s-kIMG_8021.jpg

ヘッドやグリップ部分に大きな打痕や凹み、塗装の剥がれなどがありましたので
オーバーコートで修復しました。
s-kIMG_8374.jpg

ペグを同じ位置に取り付けます。
s-kIMG_8370.jpg

ネックの仕込み角を調整し、
ハイポジションの裏には同じエボニーのテーパーシムを接着しました。

この画像ではよく見えませんが、ダブテイルには接合の具合を調整するシムが接着されています。
近年のモデルでは接着に頼りすぎなのか経年変化で外れるものがとても多いのですが
ネックがボディにフィットした時に
内部でダブテイルのオス・メスがどのくらい密着して接合されているのかがとても大切です。
片側のみにシムをつけて接合の具合を調整しているものが多いですが
自分は左右両側にシムを接着して密着する面積を稼いでいます。
(もちろんネックが接着される左右の位置も調整しています。)

とても時間のかかる作業で、ネックが付いてしまえばわからないのですが
強度はもちろん、音にも関わってくる重要な箇所だと思いますので
時間をかけて調整し、接着しています。
s-kIMG_8371_201602101436582d6.jpg

ネック接着後、フレットをすり合わせ、端部の整形・研磨をして仕上げます。
s-IMG_8795.jpg

トップの割れを接着し、裏には割れ止めを接着しました。
s-kIMG_8796.jpg

ピックガードを製作して貼り付けます。
上面はラッカー塗装していますので、いわゆる塗り込みのような質感で高級感があります。
s-kIMG_8800.jpg

ピックガードは接着されたラインに合わせてほぼピッタリのサイズで一つ一つ手作りします。
s-kIMG_8805.jpg

ナットを無漂白牛骨で製作、交換しました。
s-kIMG_8809.jpg

サドルもオフセットサドルを製作して交換しました。
s-kIMG_8828.jpg

フレット端部は一つ一つ左右を丁寧に整形して
握った時に痛くないように仕上げます。
指板もオリジナルよりもキレイに研磨しました。
s-kIMG_8810.jpg

ネックリセットしたのかわからないくらいの精度で接着できたと思います。
ストラップピン穴も埋めて塗装しました。
s-kIMG_8821.jpg

反対側もいいですね。
s-kIMG_8820.jpg

ヒールキャップも隙間なく付いています。
s-kIMG_8827.jpg

今回はネックの塗装もしたので
指板裏のテーパーシムはよく見ないとわからないと思います。
s-kIMG_8812.jpg

ネックの傷は見る角度によっては見えますが
感触では判断できないほどになっています。オリジナルの色はそのままです。
塗装はラッカーです。
s-kIMG_8825.jpg

ネックアングル、ナット、フレット、サドルと
弦振動に大きく関わる箇所が修理出来ましたので
とても弾きやすい状態に調整ができました。
レスポンスの良い、気持ちの良いヴィンテージの音がします!
s-kIMG_8832.jpg

ギターを受け取られたオーナー Kさまよりあたたかいメールをいただきましたので
掲載させていただきます。

竹下様

  昨夜、到着しました。
 
  古いギターなので、買い替えも考えていましたが、愛着があるギター
  なので今回 お願いしました。

  ケースをあけてびっくり、フレットの光沢がまぶしく、指板もきれいに・・。
  とても弾きやすくなりました。

  丁寧なお仕事に感銘しました。

   ありがとうございました。

                                         K


長い間お待ちいただき、誠にありがとうございました!
ぜひまたお声かけて下さい!



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2016/02/05 (Fri) Martin OOO-28EC 調整

いつもお世話になっている浜松市内のSさまより
 マーティンOOO-28EC
をお預かりいたしました。

購入しピックアップを付けたりしたものの、気になる部分もあり、
ちゃんと調整したいということでお持ちいただきました。

ナット溝がかなり高く、押弦しにくいので調整します。
s-kIMG_7923.jpg

ナットは溝の形状によって音が変化しますので加工がとても難しい
といいますか、非常に奥が深いパーツです。
s-kIMG_7928.jpg

オリジナルのままでは表面の研磨も甘いので鋭利な角をとって艶々に磨いておきました。
s-kIMG_7929.jpg

ピックアップの出力に問題があるということで楽器店でシムをいれて微調整したそうですが
あまりいい状態ではありませんでした。
ピックアップはアンセムです。
s-kIMG_7925.jpg

シムは外してサドルで弦高を微調整し、弦穴のスロットを追加しテンションを保ちました。
s-kIMG_7930.jpg

ギターを揺らすとラインの出力からバリバリっ!とした大きなノイズが出ていましたので
アンセムの状態を確認し、修理しました。
s-kIMG_7924k


1弦2弦の音も張りが出て、弾きやすい状態にできました。
s-kIMG_7932.jpg

ギターと再会したSさまには、仕上がりにご満足いただきました。

いつもありがとうございます!
ぜひまたお声かけて下さい!



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〒435-0028 静岡県浜松市南区飯田町333
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