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BLUE STRINGS  

   浜松の弦楽器工房 竹下楽器のギターなウクレレな日々

2020/01/23 (Thu) Martin D-18 (1973) ネックリセットなど

音楽家、サウンドプロデューサーの ミヤワキタカユキ さまより
マーティン D-18 (1973) をお預かりいたしました。

ネックが起きていて弦高がとても高くなっているということで
ネックリセットを含めた全体的な修理・調整をお申し込みいただきました。
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サドルは低く、弦の末端の太い部分がサドルに乗ってしまっています。
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ヒールは浮いて隙間のある状態でした。
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ボディ内部をよく見ると
バックのブレイシングが端の方で剥がれています。
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サドルの溝がとても浅く変形もみられるのでこちらも修理します。
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一旦埋めて溝を加工し直します。
サドル溝を加工するとサドルがすんなり入るようになり
サドル底面がブリッジにしっかりと密着して鳴りが向上します。
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ボールエンドによるブリッジプレート弦穴のダメージを修復します。
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一旦埋めて、穴を開け直しました。
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ネックリセットは無事完了しました。
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大きなダメージなくリセットできました。
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ヒールも隙間なく密着できています。
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ナットはフレットに合わせて少し溝を微調整して全体を研磨バフしました。
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少し低めの弦高に調整した状態で、サドルも高さを維持できています。
弦の末端の太い部分も弦穴の修復できれいにおさまっています。
ブリッジピンのハマり具合も調整してあります。
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マホのキラリとした鳴りが気持ちよく
ずっと弾いていたいようなとても弾きやすい状態にできました!
s-jIMG_2320.jpg


ギターを受け取られたミヤワキ さまよりあたたかいメールをいただきましたので
掲載させていただきます。


竹下 さま

お世話になっております。

ギターが届いてからここ数日、毎日いろんな奏法で、かき鳴らしたり、爪弾いたり、すっかり馴染んで鳴っております。大変弾きやすい状態にしていただき、特にフィンガリングが軽やかに運びます。大変満足しております。
また、機会があれば、お世話になりたいと思います。ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。

ミヤワキ




ミヤワキさまはいろいろな作品を発表されていますのでこちらのリンクもシェアさせていただきます。

ミヤワキタカユキ Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCpiOPHkf0VzyGJ4rIzRSwpw

オフィスストンプ
http://stomp.cm/creaters/takayukimiyawaki/


この度はご用命、誠にありがとうございました!
ぜひまたお声かけて下さい!



ギターの修理・調整のご依頼、お待ちしております
http://www.bluestrings.co.jp/repair.html
ネックリセットについて
http://www.bluestrings.co.jp/mrepair.html
マーティン修理の記事一覧
http://bluestrings.blog33.fc2.com/?q=martin

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2020/01/11 (Sat) アコギ用弦 ダダリオ EJ16の偽物!? #アコースティックギター

あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願い申し上げます

いつもブログをご覧いただき、感謝致します。
ありがとうございます。


昨年気付いて、少し時間が経ってしまいましたが
シェアさせていただきます。

アコギ弦 ライトゲージ の超定番で工房でも標準の弦として使用している

ダダリオ(D'Addario)のEJ16 ですが

画像をよーく見ていだだくと左右で微妙に違いがあります。
右か左か
どちらが本物かわかりますか?

s-fIMG_1537.jpg

光を反射させると紙の質感の違いが見えます。
s-fIMG_1538.jpg
s-fIMG_1539.jpg

左は少しコントラストが強い。
s-fIMG_1540.jpg

弦は色が異なります。
s-fIMG_1545.jpg

末端の太い部分(ねじってあるところ)がかなり長くなっているのが大きな違いで
長すぎるとサドルの上に乗ってしまいます。
ボールエンドの色や形も微妙に異なり、ムラがある感じでした。
s-fIMG_1543.jpg


正解は…

画像の 右 のものが正規代理店より仕入れた ものです。

 はリペアの際にお客様が持ち込まれたものです。
某サイトから買ったかも?ということですが
入手先がはっきりしていません。

こうして書いている自分も
こっちが本物でこっちが偽物だー!なんて断言していいものかと考えてしまいます。
製造上のミスなどの可能性もあるのでしょうか。
いや、ないかなー!?
いずれにしろ、サドルの上に末端の太い部分が乗ってしまうのは
良くない症状ですよね。

みなさまのお手元にある弦はいかがでしょうか??

ネット購入の際はお気をつけください。
ちなみに正規代理店の画像は以下となります。
https://kcmusic.jp/images/daddario/ej16_main.jpg



新年いきなりでこのネタもどうなのかなと思ったり…(笑)



https://kcmusic.jp/daddario/

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2019/11/15 (Fri) Martin D-28(1995) ネック折れ修理 #Martin

大阪府の Tさまより  マーティン D-28 をお預かりいたしました。

息子さんに引き継いだマーチンですが
ネックが折れてしまい、弾けない状態になってしまいました。
その他にも修理したいところがあるということでしたが
他店でのお見積りが予想よりも高額であったということで
こちらに送っていただきました。

状態を拝見すると、ネックはかなり派手に割れていました。
しっかり弾けるように修理したいと思います。
s-fIMG_1478.jpg

細かい割れもたくさん見られ、止めていないとパカっと開いてしまいます。
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ヘッドの表側にも割れが広がっています。
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横から見ると隆起しているのがわかります。
s-fIMG_1481.jpg

ボディ内部をよく見るとバックのブレイシングが剥がれていました。
これは一番上の1本目。
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2本目の少し短いブレイス。
s-fIMG_1485.jpg

その下の3本目。
s-fIMG_1486.jpg

一番奥の4本目。
この反対側の合計8箇所すべて剥がれていました。
バックのブレイシングはバックをタップするとバラバラ音がして気づくこともありますが
音がしないこともあり、気付かないで剥がれたままになっていることもよくあります。
バックを軽く押して端で浮き上がるブレイシングは剥がれていますので
接着しておいたほうが好ましいです。
1箇所づつ接着していきました。
s-fIMG_1488.jpg

バインディングもくびれの付近で剥がれている箇所があり
それも修復しました。
s-fIMG_1477.jpg

ネックの割れはかみ合わせを慎重に何度もチェックしながら
もう剥がれないように強力に接着しました。
s-IMG_1804.jpg

部分的に削って割れ止めをまた強力に接着して整形します。
数日調弦してテンションを掛けて、強度もチェックします。
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その後またペグを外して、マスキングして、キレイに塗装します。
s-fIMG_1894.jpg

近くでよく見ると修理跡がわかりますが
なるべく違和感のないよう着色して塗装しています。
s-fIMG_1895.jpg

ヘッド表の割れもほぼ判別できないほどキレイにできました。
s-fIMG_1896.jpg

ナットがすでに交換時期で
開放弦でビビりが出ていましたので交換しました。
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サドルの高さを削って弦高を下げて弾きやすくしました。
弦穴にスロットも追加しています。

これでバッチリ弾ける状態にまで修復できました!
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修理後1ヶ月ほどして、オーナー さまよりあたたかいメールをいただきましたので
掲載させていただきます。


竹下さま

お世話になりました。m(_ _)m
修理の件本当にありがとうございました。とても綺麗で感動息子も弾きやすくなったと喜んでいます。

届いてからは、暇を見つければ毎日毎日そそくさとケースから出して弾いているようです。
いつまでたっても上達しませんが、ニコニコと楽しそうに弾いている姿、こちらまで嬉しくなります。

ホント修理して貰って良かったです。
ありがとうございました😊

Y.T



この度はご用命誠にありがとうございました!
ぜひまたお声かけて下さい!



ギターの修理・調整のご依頼、お待ちしております
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2019/11/14 (Thu) BLUE STRINGS T414 カスタム 神代杉 その2 #ウクレレ

神代杉テナーウクレレ 製作の続きです。

先の記事は → こちら 

サイドを曲げます。
専用の治具を加工して曲げます。
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ボディ外周の形状に合わせて、きれいに曲がりました。
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ネックとの接合部とボディエンドにブロックを接着します。
その後はトップ&バックと接着して箱型になります。
s-IMG_1660.jpg

トップ側にべっ甲柄のバインディングを接着して
サイドに合わせてスクレーパーで少し厚みを修正します。
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ネックの加工です。
ヘッドに特徴的な木目を活かしてジリコテ(シャム柿)の突板を接着します。
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ペグの穴を開けました。
木材の色は塗装すると更に深みが出ます。
s-fIMG_1811.jpg

フレットの打ち込みです。
テナーでは少し太めのものを使用しています。
s-fIMG_1815.jpg

ネックと指板を接着します。
テナーはネックに補強のカーボンロッドを入れています。
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木地の研磨が完了できれば塗装します。
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研磨のペーパーサインが残っていないか隈無くチェックします。
s-fIMG_1870.jpg

ウェンジはとても導管の多い木材ですので
塗装がなかなか難しいです。
s-fIMG_1869.jpg

塗装しない箇所はマスキングをしています。
s-fIMG_1868.jpg

塗装が完了したら組み込みです。
ブリッジの接着の準備です。
s-fIMG_1951.jpg

塗装はヘッド表とトップ面のみ艶ありになっています。
GOTOH製のペグを取り付けしました。
s-fIMG_1948.jpg

フレットは軽くすり合わせと整形・研磨・バフで
ピカピカに仕上げます。
s-fIMG_1947.jpg

サドルは少し厚みのあるものにしています。
無漂白牛骨で各弦オフセットでオクターヴのチューニングを微調整しています。
s-fIMG_1952.jpg

これで完成です!
s-fIMG_1958.jpg

その他の画像など こちら も御覧ください。




ウクレレのカスタムオーダーお待ちしております。
http://www.bluestrings.co.jp/ukulele.html

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2019/11/13 (Wed) BLUE STRINGS T414 神代杉 製作 その1


先の記事では テナーウクレレ T414 カスタム 神代杉 のご紹介をしました。

 記事は→ こちら

ウクレレ製作の過程を画像を交えながらご紹介したいと思います。

割れやヒビなどがありますので、材料全体の状態を慎重にチェックしながら木取りします。
鳥海山噴火でなぎ倒されてから約2,600年後にウクレレになるわけです。(どんな気分かな)
s-fIMG_1073.jpg

テナーウクレレのサイズは少し大きめですので幅がかなりきわどいところです。
s-fIMG_1088.jpg

バックはウェンジを使います。
どちらも落ち着きのある色合いですね。
s-fIMG_1090.jpg

サイドもバックと同じウェンジです。
ウェンジは木目がとても素直で硬質な木材です。
s-fIMG_1276.jpg

慎重にトップのロゼットを加工します。
s-fIMG_1641.jpg

木製のパーフリングと白蝶貝を入れます。
s-fIMG_1642.jpg

サウンドホールを加工します。
s-fIMG_1644.jpg

バックはセンターの割れ止めを接着し、丸く鉋で削ります。
その後にブレイシングを接着します。(写真を撮り忘れました)
s-fIMG_1643.jpg

これでトップ、バックの完成です。
s-fIMG_1662.jpg


続きます…




ウクレレのカスタムオーダーお待ちしております。
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